事務服とは

事務服とは

では事務服とは一体何なのか?

一般的にはベスト、スカート、ブラウス、パンツのアイテムをさします。

まずオフィスユニフォームの代表選手と言ってもよいベストですが、ここまでポピュラーになった理由は、
1.ブラウスだけだと上着を脱いだ略装と見られがちなこと、透けたりボディラインが見えすぎる事をカバーできること。
2.袖のあるジャケットに比べ、肩や腕が楽で動作にキビキビ感があること等が挙げられます。

次にスカートです。
一見シンプルに見えますが、パターンと生地の選び方で見映えは大きく変わってきます。
ウエスト部 ヒップ(いちばん膨らんだ頂点部)、中ヒップ(ウエストとヒップの昼間部)、ヒップ下部、蹴回し(裾回り)の周径を どう取るかでシルエットは大きく異なってきます。
また、通常男性のようにベルトで固定しないため、ウエストベルト部の設計とサイズ設定は着心地に大きく影響し、蹴回しと スリットやプリーツテクニックは歩きやすさに大きく影響します。

次に、ブラウスです。
ベスト・スカートのそれらと違いブラウスの種類は非常に多く、現在も新しいスタイルが続けられています。
衿、袖、カフス、身頃(ペプラム付きを含む) それぞれに多彩なバリエーションがあり、生地もシルク感覚を基調とする合繊薄手織物からカットソー、アウター感覚の中肉生地オーバーブラウス まで幅広くあります。
素材の進歩はめざましく、制電(静電気を防ぎ、まとわりつきとほこりの付着を防ぐ)、家庭洗濯可能でアイロン要らず、 紫外線透過防止、保湿性やphコントロールのあるもの、透けにくいもの、防臭など多彩な機能があります。

最後にパンツです。
パンツに関しては歴史は比較的新しく1970年代から一般化しました。それまでの行動を制限するスカート時代の反動からか、普及スピードと デザインの発展はすさまじくホットパンツからハイヒールを前提とする長さまで丈のバリエーションが広がり、また用途別プロポーション別に 素材とシルエット、ディティールは日々新しいものが開発されています。
なお、男性のルールに縛られたシルエットバランスと違い、パンツ着用を前提とした女性の上着のデザイン提案がさらに多くなると予想されます。